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【ちょっと通になれる、北欧小話】No.4:アナ雪は、北欧をモチーフにしてるって知ってた?
エルサとアナが暮らす、王国「アレンデール」
アナ雪で舞台となる「アレンデール」は、北欧のノルウェーにある港町、「ベルゲン」をモチーフにしています。
アレンデールは、氷河によって出来た入り江「フィヨルド」のほとりにあるとされていますが、現実のベルゲンも、フィヨルドの玄関口。
かつてはヴァイキングたちの拠点としてもにぎわっていたそうですよ。
色とりどりの三角屋根が並ぶ街並みは、美しいアレンデールの姿を思い起こさせます。
氷の城、スターブ教会
ノルウェーにあるボルグン・スターヴ教会は、エルサが「Let It Go」を歌いながら作った、氷の宮殿のモチーフになっています。
特徴的なシルエットや屋根の形などを参考にしたといわれていますが、あの美しい透明感などは、氷だけで作られるカナダの「アイスホテル」も参考にしているんですって。
スターブ教会は頂上に竜の意匠がありますが、キリスト教では竜は邪悪な存在として知られており、とても珍しい建築物でもあります。
ヴァイキングの守り神が竜であり、キリスト教とのせめぎあいの中でこうなったとも言われています。常識に捕らわれないという意味合いでは、エルサの気持ちを表現するにぴったりのモチーフな気もしますね。
お洋服も忘れてはいけません!
最後にご紹介するのは、作中でアナとエルサが着ている様々なお洋服について。その一部は、ノルウェーの伝統的な民族衣装「ブーナッド」を参考にしています。
シルエットとしてはロングワンピースで、ヒラヒラとした意匠が凝らされた、とても可愛らしくてオシャレなもの。ノルウェーでは冠婚葬祭にも着用される、正式な衣装なんですって。
また、クリストフは北欧の少数民族「サーミ族」であるとされていて、衣装もアナたちとは少し違ったモチーフが取り入れられています。
サーミ族はトナカイを連れて暮らす遊牧民。トナカイのスヴェンが相棒なのも、頷けますね。
最も印象的なエルサの輝く水色のドレスですが、あれは彼女のためだけにデザインされたオリジナル。氷の結晶のマントがとても素敵でしたよね!
いかがでしたか? 大自然の美しさや恐ろしさ、両方を兼ね備えるあの舞台は、手付かずの自然が残るノルウェーならではのものだったのですね。
「アナと雪の女王2」は、11月の公開にも関わらずまだまだ絶賛上映中。
スタッフの家族もとても楽しく見てきたそうなので、是非見に行ってみてくださいね。映像がとても美しく、もちろん音楽も素敵だったそうですよ!
そして是非、素敵な感想を聞かせていただけたら嬉しいです:)