この記事をシェアする
これであなたもこけし通! 明日使える、こけしのプチトリビア
こんにちは。
te-noriの開設当初から取り扱い続けている、「卯三郎こけし」。
伝統を受け継いだ職人さんが、ひとつひとつ丹精込めて作り上げている、まさに「ぬくもりの木のお人形」です。
今回はそんなこけしについて、皆さんに改めてご紹介していきたいと思います!
そもそもこけしって? 卯三郎こけしではどうやって作っているの? お手入れ方法は?
明日、誰かに話したくなるこけしトリビア。是非最後までお付き合いください:)
世界で注目を集める、メイドインジャパンのこけし
こけしの歴史は古く、奈良時代までさかのぼると言われていますが、庶民の間で本格的に広まったのは江戸時代。
東北の木地師(きじし)と呼ばれる木工職人が、温泉街のお土産として作ったものが、昨今のこけしの原点と言われています。
収穫の季節が終わり、疲れを癒しに温泉へやってきた農民たち。彼らが子どもたちのおもちゃとして買っていったところから、定番の玩具として定着しました。
さらに、土地に根付いた木地師による作品には山の神の加護が宿っているとされ、厄除けや心身回復などの縁起物としても需要があったんですって!
今では日本の誇る工芸品として、世界からも注目を集めているこけし。従来のスタイルに捕らわれないキャラクターこけしの台頭もあって、何度もブームを巻き起こしていますね。
te-noriでも頻繁に、外国の方への贈り物にご利用いただいております:)
子どもの代わりというのは、誤った説です!
こけしの漢字は「子消し」で、慰霊のためのお人形だったという説を耳にした方もいらっしゃるかもしれませんが、それはデマ!
こけしは地域によって「こげす」や「きでこ」など様々な呼び名がありましたが、それでは不便ということで、1940年に職人や愛好家によって「こけし」に統一されました。
「こけし」の由来は所説あるのですが、木を削るから「木削子(こげし)」や、けしの実に似ているからなど、どれも素材や見た目からきているものばかり。
「子消し」ではないことは、是非覚えていてくださいね。
素材からこだわる、手作りこけし
卯三郎こけしの商品ページの素材欄で、「水木」という字を見かけたことはありませんか?
こけしの素材として人気の高い水木は、美しい白色の木肌と、柔らかい質感が特徴です。
卯三郎こけしでは皮をむいてから1~2年ほども乾燥させるなど、手間暇かけた上質な水木だけが、美しいこけしとして生まれ変わります。
とても美しい出来栄えなので、これは本当に手作りなのですか? と時折ご質問をいただくことがあります。
形はロクロを、表情などの主線は焼きゴテを使っていますが、それを巧みに操っているのは腕利きの職人さん!
私たちも長年親しんでいますが、いまだにうっとり眺めてしまうことがあります。
ハンドメイド品にしか出せないぬくもりを、是非お手元で楽しんでくださいね。
こけしの黒点について
天然木を使っているこけしは、長い時間をかけて少しずつ状態が変化していきます。
その変化の一例として、今までなかった場所に黒点が浮き出してくることがあるのですが、それは木の性質によるもの。
木には目に見えない繊維が無数に通っているのですが、その繊維を通して塗料が少しずつ流れていくのです。
ビックリされる方もいらっしゃるかもしれませんが、こけしが生きている証でもあるので、より可愛がっていただけたら嬉しく思います。
こけしのお手入れについて
こけしは経年変化も楽しみの一つですが、ちょっとしたひと手間で美しさを長く保っていただけます。
まずは、日の当たらないところに置くこと。日焼けや色あせの原因となってしまいます。
また、温度変化や高温多湿に弱いため、なるべく風通しのよい場所に飾ってくださいね。
一番の大敵は、水分! ホコリが溜まっていたり、ちょっと汚れてきたなと思ったら、水拭きではなく乾いた柔らかい布で優しくぬぐってくださいね。
季節のお人形など長期間保管しておく場合は、新聞紙などの緩衝材に包んで、暗く乾燥した場所に置くのがベターです。
なかなか知る機会のない、こけしのよもやま話。少しでもなるほど~と思っていただけましたでしょうか:)
伝統的な創作こけしから、ワクワクになれるキャラクターこけしまで、幅広く展開している卯三郎こけしのお人形。
日本の心が凝縮されたぬくもりの木のお人形を、是非この機会に見ていってくださいね。