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木とともに歩む、静かな情熱 ― 新規取扱ブランド「夢らじ」のご紹介 ―
「夢らじ」という工房名に込めた想い
「夢らじ(むらじ)」という、どこか懐かしい響きの工房名。
この名前の由来は、かつて“むらじい”と呼ばれていた頃の、作家・村井昭夫さんの愛称にあります。サラリーマン時代の仲間から親しみを込めて呼ばれていたその名に、“夢”を乗せて生まれたのが「木の工房 夢らじ」です。
脱サラからはじまった木工人生
村井さんは1947年、東京生まれ。工業大学で機械工学を学び、22年間、設計やCADに携わる技術職として活躍されました。しかし、金属やプラスチックといった素材よりも、自然の手触りが息づく“木”の魅力に惹かれ、1995年、48歳で脱サラ。人生の大きな転機を迎えます。
蓼科の森に建てた、手づくりの工房「夢らじ」
長野県木曽で木工の基礎を学んだ村井さんは、蓼科の山林を自らの手で開墾しログハウスを建て、そこで本格的な創作活動をスタート。1998年には「木の工房 夢らじ」として独立を果たしました。現在、「夢らじ」は長野県茅野市の工房で、八ヶ岳山麓に育った木々を用い、自然木の風合いを活かした作品づくりを行っています。八ヶ岳のふもとで、自然木の個性に耳を傾けながら、ひとつひとつ丁寧に制作される木の作品。木のかたちや木目の美しさをそのままに、仕上げには安心して使える自然オイルを用いて磨き上げています。
森の鼓動が宿る、「夢らじ」のクラフト
時計、椅子、花器、花台――
どの作品にも共通するのは、森の鼓動と木という素材への深い敬意です。最近では「記念品を木で」「感染症対策アイテムを木で」といった、お客様の声に応える“森の木細工屋”としての創作活動も広がりを見せています。
今も変わらず、「夢らじ」で木と語り合いながら
70歳を迎えてからは、村井さんは大規模なイベント出展を控え、茅野市・蓼科高原を拠点にした活動に重きを置いています。変わらないのは、自然と向き合い、木と語り合いながら、丁寧に手を動かし続けるその姿勢です。
手のひらにのる、小さな自然との対話。「夢らじ」の作品が、日々の暮らしにほっとする時間をお届けできますように。
ご縁は、長門牧場の一角で
このたび、当店では「夢らじ」の作品をお取り扱いさせていただくこととなりました。
きっかけは、今年のゴールデンウィークに長野を訪れた際のこと。長門牧場に立ち寄った際、いくつか出ていた手づくりのお店の中で、ひときわ目を引いたのが「夢らじ」の作品でした。その場で見つけたミニチュアの木製ベンチがとても素敵で、「これはいい!」と心惹かれ、思わず村井さんの連絡先をいただいて帰りました。後日、社内で作品とブランドについてプレゼンを行い、正式に取り扱いの了承を得て、あらためて村井さんにコンタクトを取りました。こうしてご縁がつながりました。
森の香りとぬくもりがそっと寄り添うような、そんな一品に、ぜひ出会っていただけたらと思います。
⇒夢らじの商品一覧はこちら(近日、商品公開予定! 楽しみにお待ちください)