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手間ひまを惜しまず、心を込めて。ヒロックというブランドのこと
木製雑貨やミニチュアが好きなあなたにおすすめのブランド「Hillock(ヒロック)」。
「なんとなく名前は聞いたことある」「見たことはあるけれど、買ったことはない」──そんなあなたにこそ知ってほしい、ヒロックのものづくりの話。
「te-nori」でも注目を集めているブランド「Hillock(ヒロック))」。 ヒロックのアイテムには、まるでミニチュアの世界に迷い込んだような魅力があります。 そのひとつひとつには、使う人のことを想う優しさや、暮らしを大切にする気持ちが込められています。
木製ミニチュア雑貨ブランド「ヒロック」とは
ヒロックは、廃盤になってしまったり、輸入が困難になったりと、手に入らなくなった材料や商品への「困った」がきっかけで生まれました。 「それなら、自分たちで作ってみようか」 コロナ禍で時間ができたこともあり、ご夫婦は試作と製作を少しずつスタート。
当初はミンネやクリーマで販売していましたが、今では「te-nori」一本に絞り、じっくりと製作に向き合っています。
夫婦で立ち上げた手作りインテリア「ヒロック」の由来
このブランドを手がけるのは、ご夫婦で活動している小山さんご夫妻。
ブランド名「Hillock(ヒロック)」は、“小さな丘”や“小さな山”という意味で、苗字の「小山」にちなんで名づけられました。 シンプルなデザインの中にも、ほかにはないこだわりがある。そんなものづくりを、ご夫婦の感性と手仕事でお届けしています。
夫婦それぞれの経験と技術が支えるヒロックのこだわり
ヒロックのものづくりに対するこだわりには、理由があります。 奥様は、もともとトールペイントの教室を主宰していたクリエイター。 レジンアートやモルタル加工、陶芸なども経験し、手仕事の楽しさと奥深さを熟知しています。
一方、旦那様は現在も電化製品の試作モデルを手がける職人。 携帯電話やブラウン管テレビのモックアップなどを手がけてきた経験があり、0.1mm単位の精度が当たり前という世界で腕を磨いてきました。
そんなプロフェッショナルな技術と目が、今のヒロックのものづくりに活かされています。 組み上げたパーツに一切のズレがなく、まるで本物の縮小版のような完成度を誇るアイテムたち。 その繊細さは、ご夫婦それぞれのこだわりと経験が一緒になって生まれています。
ヒロックの木製雑貨と素材選びへのこだわり
私生活では、日々の生活の中で使えそうな材料を見つけて集めることが習慣となっているご夫婦。100円ショップやセール品、ホームセンターで「これ、後で使えるかも」と思う素材を探しては、迷わず集めておくのがご夫婦のスタイルです。
また、木材選びには特にこだわりがあり、そのためなら遠方のホームセンターまでドライブし、じっくりと木材を選び抜くこともあるそうです。 その過程では、反りや質感に細かく注意を払い、最良の材料を見つけるまで時間をかけることも珍しくないとか。 そして選び抜いた木材は主にホームセンターでカットしてもらい、用途に合わせて丁寧に仕上げていきます。
そんな日々の積み重ねが、ご夫婦のものづくりに自然と活かされています。
釘を使わない!精巧な手作りミニチュアの技術
ヒロックの木製品は、一本の木材を細かくカットし、何層にも重ねて組み立てたもの。 釘を使わずに組み立てるため、工程は細かく、作業を中断すると再開時にパーツの位置合わせや組み直しが必要になることもあります。
「市販の木製品では品質にばらつきがある。それなら、自分たちで作ろう」 そんな思いから、すべてを手作業で仕上げています。
効率よりも納得を大切にするヒロックの手作り木工ライフ
工程を簡単にする方法もあったはずですが、ヒロックのご夫婦は「自分たちが納得できるものづくり」を何よりも大事にしています。 時間も手間もかかりますが、完成したときにはその分の喜びがあります。 商品のテーマやアイデアは、ある日ふと浮かんでくることも多く、「これだ!」と思える瞬間を大切にしています。
暮らしに馴染むヒロックの木製インテリア雑貨の魅力
ヒロックの商品には、ご夫婦それぞれの経験やこだわり、そして「つくることが好き」という純粋な気持ちが詰まっています。 誰かの暮らしに寄り添う、静かで、あたたかな存在。 それが「Hillock」というブランドです。
「ヒロックの商品、いつか欲しいな」
そう思ってくださっていた方へ。
ぜひその“いつか”を、“今”に変えてみてください。 きっと、あなたの毎日に小さな丘のような、穏やかな安らぎがやさしく寄り添ってくれるはずです。