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【ちょっと通になれる、北欧小話】No.2:幸福をもたらすコーサ(ククサ)って、なあに?
美しい木目と、風合い豊かなブラウンカラー
北欧のブランド「スカンジナビスク・ヘムスロイド」の、木製マグカップ。スウェーデン語ではコーサ、フィンランド語ではククサと呼ばれる、木をくりぬいて作った北欧ならではのドリンクカップです。
普通のマグカップとはちょっと違う、独特の形が特徴のコーサですが、いったいどういったものなのかご存知でしょうか?
ちょっと通になれる北欧小話、第二話目です!
⇒「【ちょっと通になれる、北欧小話】No.1:幸せを運ぶ馬「ダーラナホース」って?」はこちら
北欧の遊牧民、サーミ族
こちらはサーミ族ではなく、バイキングです
スウェーデンやフィンランド、ロシアなどでトナカイと共に暮らす、少数遊牧民族サーミ。映画「アナと雪の女王」にも一部モデルとして採用されている、北欧の先住民族です。
その歴史は古く、紀元一世紀ごろの書物には、既にサーミ族の祖先と思われる民族が登場しています。
サーミ族は、木や動物の骨、皮などといった自然の中で手に入るものを、道具として加工していくのが得意だったといわれています。そう、このコーサは、サーミ族が作ったものなのです。
コーサとは
アルダー材は、美しい木目と優しい手触りが特徴です
サーミ族の言葉で「飲み物の源」を意味するコーサ。ヒモでくくって体に付け、川の水を汲んだり温かいスープを飲んだりと、古来よりサーミ族と共にあった道具です。
コーサは本来白樺のコブから作られますが、白樺のコブは十分な大きさになるまで30年はかかるとされる、たいへん貴重なもの。
近年コーサの人気が高まったこともあり、白樺のコブはますます高騰。コーサはなかなかの高級品になってしまったそうですよ。
現在は、扱いやすく丈夫なアルダー材などの木材が使われています。どれも木目を活かした、大自然の風合いをたっぷり感じられる作品に仕上がっています。
幸福をもたらすアイテム
身近なアイテムこそ、上質なものをセレクト
遊牧民であるサーミ族は、自然と一体となった民族でもあります。そんな彼らが大自然から得た素材で作り、常に身につけていたコーサ。時に、特別な思いを込めてプレゼントするのにも使っていたといいます。
そんな文化の積み重ねから、コーサは古来より「贈った相手に幸せをもたらす」と言われ、出産祝いなどにも重宝されています。
ちなみに、ブランデーなどをコーサに注ぎ、北極星に思いをはせながら飲むことで、自然と対話するというサーメ族ならではの儀式があるそう。そんな大自然と一体となった一面も、コーサの魅力の一つなのかもしれませんね。
インテリア、キッチン用品、使い方は様々
飾るだけでも本当に可愛いです
普通のカップとは少し違った、独特の形をしているコーサ。風合いのあるブラウンカラー、美しい木目、なめらかな手触り。とっぷりとした円のシルエットがとても可愛らしく、見た目にもオシャレなインテリアカップとしてお使いいただけます。
te-noriのコーサは、持ち手の穴の部分に革のタグを通してお届けいたします。その革タグを使って壁に掛けても、アウトドアにリュックに繋いでもよし。
ドリンクカップとしてだけでなく、軽量カップや茶葉をすくうティースプーンとして使えば、見た目の美しさに毎日ワクワクしちゃいます。
「幸せをもたらす」というストーリーを交えつつ、出産祝いや新居祝いなどで贈っていただくのもとってもオススメですよ。
北欧の大自然が生み出した、伝統あるカップ「コーサ」。独特の美しいデザインは、北欧ならではですよね。
実際使ってみると、持ちやすいカップのような、大きなスプーンのような、ちょうどいい塩梅に作られているなあと感じました。
手肌に馴染む、優しい風合いの木材を使ったte-noriのコーサ。是非一度ご覧ください:)