ミッフィーと物語について

かわいいだけの女の子ではないのです
公式サイトでは、ミッフィーは正直で純真、勇気があると表現されていますが、絵本「うさこちゃんときゃらめる」では売り物のキャラメルをこっそりポケットに入れてしまったりと、決してまっすぐなだけの女の子ではありません。
その日は罪悪感にさいなまれ眠れない夜を過ごすなど、心の内は私たちにとても近い、等身大のキャラクターとして表現されています。
また、ミッフィーのおばあちゃんの死、そしてそのお葬式から埋葬までを絵本にするなど、原作者のディックブルーナは世界の決まりごとから目をそらさず、ありのままの現実を表現することにこだわったと言われています。
ちなみにキャラメルは次の日、お母さんと一緒にお店の人に返しに行きましたよ。
デザインについて

ミッフィーのデザインは、時代と共に移り変わっていっています
ミッフィーは当初は耳がとても大きく、今とだいぶ違う印象でした。ただお顔自体は、すぐにミッフィーだなと分かっていただけるデザインのままです。
現在はゆるやかで小さなだ円の形をしたミッフィーのお耳ですが、先端が少しとがったような時期もありました。目の位置も離れていたり近かったりと、こまかな部分が微妙に違っていますよ。
さらに、ミッフィーのチャームポイントでもあるお顔のバッテン印。これは実は上半分が鼻、下半分がクチを表現したものになります。単なるおクチだと思っていませんでしたか?
簡単に見えるミッフィーのデザインですが、時代時代に合わせて、繊細に調整を行っていることが伺えますね。使われているカラーについても秘密があるのですが、そちらは2017年のエッセイ「ありがとう、ディックブルーナ。」を是非ご覧下さい。
ちなみに、te-noriでお取扱しているミッフィーアイテムは、現在のデザインである、耳がゆるやかなだ円の形をしたものが多いですよ:)