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ありがとう、ディック・ブルーナ。

ミッフィー

ミッフィー、またの名を、ナインチェ

2017年2月16日、ミッフィーの生みの親でもあり偉大なデザイナーでもある、ディック・ブルーナさんがご逝去されました。89歳でした。
あまりに有名なミッフィーですから、彼がまだ実在の人物であったことに驚かれる方も多いかもしれません。ミッフィーは、それだけ私たちの中で当たり前の存在になっていました。

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ミッフィー

ディック・ブルーナは、あの「007」の装丁も担当しました

ディック・ブルーナはミッフィーの作者として大変有名ですが、その一方でとても優れたグラフィックデザイナーでもありました。父親の出版社の装丁を年間100冊以上手がけ、そのシンプルで分かりやすく、かつ洗練されたデザインは、当時から現代に至るまで高く評価され続けています。ミッフィーにも通ずるデザインなのはもちろんですが、また違ったブルーナワールドを垣間見ることができるので、気になった方は是非検索してみて下さいね。一つ一つの線に意味があり、一つ一つの線が生きている。ミッフィーは、そんな洗練された世界観の中で誕生しました。

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ミッフィー

ごまかしのきかない、「シンプル」というデザイン

彼のデザインには、黒と白の他には「赤」「黄」「緑」「茶」「青」「グレー」の六色しか存在しないことをご存知の方も多いと思います。「ブルーナカラー」と呼ばれるその六色は大変厳格なもので、彼のデザインを使用したアイテムを製作する際には、決められたブルーナカラーの色見本(カラーコード)に沿ってデザインをしなければなりません。そしてオランダで厳しい審査を通り抜けたものだけが、ブルーナの、そしてミッフィーのアイテムとして私たちの手元へ届けられます。そんな厳格なルールがあるからこそ、彼のデザインは何十年も変わらず受け継がれ、人々を魅了し続けるのではないでしょうか。時が経つにつれ、変わることより変わらないことの方が難しいのではないかと、そんなことを思いました。
東日本大震災が発生した際、ディック・ブルーナは被災者の方へ向けたミッフィーのイラストを公開しました。それは、ミッフィーが両目から大粒の涙を流し、ブルーナカラーを用いない真っ白なミッフィーの姿。こだわりのブルーナカラーを使わず、あえて色を付けなかったというそのイラストは、悲痛な思いでいる被災者の方へ寄り添う、彼の気持ちの現れでした。

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ミッフィー

Thank you,Dick Bruna

我が家にある、10cmほどの小さな透明のコップ。子どもの頃から20年以上使い続けている一番のお気に入りのコップは、ミッフィーのものでした。大人になった今でも、何か選ぶときはついミッフィーのものを選んでしまいます。去年ミッフィーカフェに行った時に頂いたミッフィーのマグカップは、大のお気に入りの一つです。
彼のこだわりの一つとして、「デザインはシンプルが一番」というものがあります。シンプルであることは見る人の想像をかきたて、心の中で芽吹いていくというのです。確かに子どもの頃から今に至るまで、私の中ではブルーナデザインが生き続けています。そしてそれは、これからもずっとそうであるように思います。

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(写真右)卯三郎こけしの「ミッフィー こけし チューリップ」はこちら