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鯉のぼり、柏餅・・端午の節句に欠かせない、あのアイテムたち!
五月人形には、たくさんの小道具たちが勢ぞろいします
来週はひな祭りですね。ひな人形の準備はお済みでしょうか?
女の子のための日が終わると、次は男の子のための日。5月5日は、端午の節句です。
鯉のぼりを飾ったり、柏餅を食べたり。毎年当たり前にしている文化ですが、なぜメダカじゃないのか、なぜおまんじゅうじゃないのか・・みたいなことって、考えたことありませんか?
鯉のぼりと吹流し
男の子鯉と、お母さん鯉でしょうか
江戸時代、武家に男児が誕生すると、家紋などが入ったのぼりを立てる風習がありました。
この風習が次第に庶民にも広まっていきますが、戦国の世から解放され、人々が裕福になってくると、武家のものより見栄えをよくしよう!という対抗心が庶民の間に芽生え始めます。
そこで、「黄河の激流を登りきった鯉はやがて竜になる」という中国の立身出世の故事「鯉の滝登り」にならって、のぼりに鯉を添えるようになったのが始まりと言われています。
黒い鯉はお父さん、赤い鯉はお母さん、青い鯉は男の子、というのが一般的ですが、まだ青い鯉が無かった頃に出来た童謡「鯉のぼり」では、真鯉(黒)をお父さん、緋鯉(赤)を子どもとしていて、お母さんが登場しませんでした。
これは家長制度が根強かった当時の時代背景もあるようです。(お母さんが体を休める日、という由来もあるそうです)
時代が経つにつれ、染料の発達に伴い青い鯉が加わるようになると、赤い鯉がお母さん、青い鯉が子ども、という現代のものが定着したんですって!
ちなみに、色とりどりのヒラヒラしたのぼりは「吹き流し」と呼ばれるもので、鯉のぼり以前から魔除けとして活躍していました。
吹流しは、万物は木・火・土・金・水の五元素からできる、という中国の五行説からきているもので、それぞれを色でイメージしたデザインになっています。
柏餅
これは、何あんだろう?
柏餅は、柏の葉に特別な意味があります。
柏の葉は、新芽が出るまで古い葉が落ちない、という特性があります。このことから「子孫繁栄」に結びつき、家系の絶えないげんかつぎのアイテムとして、柏餅がうまれました。
ちなみに、柏餅には裏と表があるってご存知でしたか?ツルツルしている面が表。ざらざらした産毛のようなものがある面が裏です。
実は、表が表面にきているものは「こしあん」。裏が表面にきているものは「味噌あん」という風に区別されているのだそう!
更にお餅がヨモギのものは「つぶあん」、ピンク色は「味噌あん」と、色で分けている所もあるんですって。その他例外も多数あるようですが、今度の端午の節句には、是非見比べてみて下さいね!
粽(ちまき)
とんがりコーンのような、ちまき
柏餅は日本で誕生したものですが、粽は中国から伝来した食べ物。粽には、こんな物語が存在します。
今から2000年以上昔、中国に屈原(くつげん)という政治家がいました。
大変優秀で人々から慕われていましたが、陰謀により失脚、絶望した屈原は川へ身を投げてしまいます。
そんな屈原の死を悲しんだ人々は、川へお供え物を投げ入れ、その死を弔ったといいます。
しかしそんなある日、屈原の霊が出てこう言いました。
「川に蛟龍(こうりゅう)という龍が住み着いていて、供物を全て食べられてしまう。蛟龍は楝樹(せんだん)という葉が苦手なので、それで巻けば食べられないだろう」
かくして屈原の元に供物が届くようになりました。
これが粽の由来になった話とされていますが、日本に伝わる内に楝樹がチガヤの葉へ変化していき、チガヤ巻き=ちまき、になったそうですよ。悪い龍から守ってくれる、魔除けの意味合いが強い食べ物なのですね。
粽が日本に伝来した際の首都が近畿だったため、関西では粽が。一方江戸では柏餅がうまれたため、関東では柏餅がメジャーなのだそう。
ちなみに、5月5日は屈原の命日とされています!
三品(陣笠、扇子、太鼓)
三品+かがり火!台座もとても凝られています
伝統的な五月人形は、「三品」と呼ばれるお飾りを鎧兜と共に置くのが決まりでした。
それが、陣笠、扇子、太鼓の三つです。
大将を守る兵士たちが被った陣笠、采配の際に振るう扇子、精神を鼓舞する太鼓。どれも戦いには欠かせない、戦国時代の必須アイテムです。
三品が揃った五月人形は大きくなりがちで、平飾りが定番となった現代ではなかなか目にする機会はないかもしれませんが、今年新しくお取り扱いを始めた「五月人形「若武者」フルセット」は、飾りやすい平飾りながら、三品もきちんと取り揃えておりますよ!
シンプルなものから勢ぞろいのものまで、幅広くご用意しました
いかがでしたでしょうか?
五月人形って一つ一つに意味があって、親から子への愛の結晶なんだなあと感じ入ってしまいますね。
端午の節句は、縁起や伝統を特に大切にした、日本を代表するイベントの一つ。
五月人形は一年中飾っても問題ないので、手の届く距離感で、気軽に身近に楽しめるものはとっても便利です。テレビ台などに飾れるようなサイズのものから、三品も揃った豪華フルセットまで、楽しい端午の節句をte-noriがお手伝い致します:)