この記事をシェアする
【ちょっと通になれる、北欧小話】No.7:幸福の国デンマークから学ぶ、幸せの二つのルール
こんにちは。
北欧についてちょっぴり深堀りする、北欧小話シリーズ。久しぶりの今回は、6月5日(月)に憲法記念日を迎えるデンマークについて!
建国ではないの?と思われるかもしれませんが、憲法が定められた日を建国とみなしているんですって!
皆さんはデンマークについて、どんなイメージを持っているでしょうか?
サンタさんの故郷フィンランド、IKEAのスウェーデンなどと比べると、あまりこれといったイメージを持っていない方も多いかもしれません。
国の大きさは大体九州くらい。人口は約581万人で、兵庫県と同じ程度。
ディズニーランドのモデルとなったチボリ公園があったり、童話作家アンデルセンの故郷だったり。
また、日本でも人気のあるレゴやフライングタイガーはデンマークの企業です。te-noriでも、美しいデンマークアイテムをご用意していますよ!
⇒Flensted Mobiles(フレステッドモビール)のアイテム一覧はこちら
⇒Architectmade(アーキテクトメイド)のアイテム一覧はこちら
デンマークといえば、幸福度の高さでよく話題になりますよね。
年に一度発表される「世界幸福度ランキング」で、常にTOP3入りを果たしていることをご存じの方もいらっしゃると思います:)
一体なぜ、デンマークは幸せの国と呼ばれるのでしょうか?
デンマークの人々は、「心の幸せ」を何より大切にすると言われています。
好きなことをしたり、大切な人との時間を優先させる人が圧倒的に多いため、バリバリ働くという考え自体が希薄なのだそう。
そういえば、デンマークの人々のこういった気質を一言で表す便利な言葉がありました!
te-noriでも時々取り上げていますが、「Hygge(ヒュッゲ)」という言葉に聞き覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これはフィンランドの「FIKA(フィーカ)」にも通じる言葉で、居心地の良い空間や時間を楽しむ、といったマインドのことを指します。
例えば友達とコーヒー休憩をすること。お気に入りの洋服を着て出かけること。誰もいない部屋で楽しみにしていた本を読むこと。
よくある暮らしのヒトコマですが、これを大切する気持ちに名前が付いていることからも、デンマークの人々の気質が見えてくる気がしますよね。
⇒「<★te-nori限定>寝転がるてのりサンタ(マグカップ)」はこちら
もう一つ、「ヤンテの掟」という10箇条のルールも、ヒュッゲと同じくらいデンマークの人々に浸透しています。
例えば自分を特別だと思わないこと、他人より秀でていると考えないことなど、ヒュッゲと比べるとネガティブにさえ聞こえるヤンテの掟は、強い自重と戒めについて説かれています。
この精神性は、デンマークの社会にも強く反映されています。
それは、税金の高さ。例えば世界で二番目に高いとされている消費税は、なんと25%!
ただその分福祉に力を入れていて、教育、医療、出産、介護などは全て無料で受けることが出来ます。
社会福祉が充実していることで、赤ちゃんから老人まで安心して暮らすことが出来る。その代わり、稼いだお金はどんどんと出て行ってしまう。
ヤンテの掟による己への戒めは、他人に還元し、協調するという形でも現れているように思います。
私たち日本人も協調性を大切にしますが、それは「皆が同じである」という考えに基づくもの。一方デンマークでは、「自分と他人は違う」という考えの上に成り立っています。
ヒュッゲで自分を大切にしながら、ヤンテの掟で協調を保つ。
異なる二つのルールが社会に溶け合っていることこそ、デンマークが幸せの国と呼ばれる理由なのかもしれませんね!