1913年、ドイツの美術工芸学校卒のグレーテ・ヴェントが、デザインコンペに応募したところから物語は始まります。 その時の作品「3人のイチゴ摘みの子ども」が高く評価されたため、1915年、級友マルガレーテ・キューンとともに、ドイツのグリュンハイニヒェンに工房を開設。 ヴェントの手法が画期的だったのは、それまで薄い板だったパーツを立体に変更することで、動きや表情を生み出し、それまでにない愛らしさを備えたからでした。

その手法は今やドイツ工芸品の伝統となって、100年以上に渡って世界中のコレクターを魅了し続けることになります。 Wendt & Kuhnの人形たちは、その洗練されたデザイン性、高価さから「木のおもちゃのベンツ」とも言われており、 かつてあのウォルト・ディズニーもコレクターの一人であったと言われています。 特にオルゴールは美術品とも呼べる大変精巧な作りで、美しいもの、特別なものを愛する人々から絶大な支持を受けています。