こけしの木地に現れる、斑点について
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2015年8月12日
卯三郎こけしの木地に、ごく稀に斑点が見られることがあります。これは、自然素材ならではの特徴です。
導管を通って表面に現れた塗料
木の幹の中には、細い管状の導管が通っています。 長いストローの束が、木の内部に入っているようなイメージです。 さてこの長いストロー、いったいなにを吸い上げているのでしょうか?
実はこの導管、根っこが吸い上げた栄養分を葉っぱへ届けてくれているんです。 この導管があるからこそ、木全体がスクスクと育っているのですね。
自然素材ならではの特徴
卯三郎こけしは、ほとんどが水木(ミズキ)という木から作られています。 明るい色の木を、さらに漂白して使っています。 そのため、導管を伝わった塗料が少し目立つことがあります。
でもこれは、木という生きている素材を使っているからこそ生まれる現象です。 斑点が出る場所は、さまざまです。また、出ないこともあります。 斑点を見つけたら、そのこけしだけが持つ表情だと思って、鑑賞してみてくださいね。